サイホンの定義を初掲載してから疑問を呈したの

 オーストラリア・クイーンズランド大学(University
of
Queensland
)の物理学者スティーブン・ヒューズ(Stephen
Hughes
)氏は「インターネット上も含
めて手当たり次第にいろいろな辞書をあたったが、サイホンの原理を正しく説明している辞書はひとつもなかった」と語る。


 サイホンは多くの場合U字またはV字型をした管で、日常生活では魚の水槽の水の交換や、ガソリンをタンクから別のタンクへ移し変えるときなど、ある容器
から別の容器に液体を移す際に使われる。サイホンの管内を液体が移動するのは「大気圧」の力によるものだとさまざまな辞書で説明されているが、ヒューズ氏
によると正しくは「重力」によるものだ。


 天文学から流星研究、惑星と月などを研究対象とするヒューズ氏が最初にこのことに気づいたのは09年、オックスフォード英語辞典(Oxford
English
Dictionary
)を見ていた時だった。同辞書の広報担当に問い合わせたところ、1911年にサイホンの定義を初掲載してから疑問を呈したの
は、ヒューズ氏が初めてだと言われた。この初出時に定義を執筆したのは編集者だけのチームで、科学者はいなかったと説明を受けた。










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