携帯電話(出力が強い)と、もっとも誤動作しやすいペースメーカーの組み合わせ ・


「携帯電話が心臓ペースメーカーを誤動作させる」という話 - ガジェット通信



第3世代携帯電話では、心臓ペースメーカーと携帯電話をほとんど密着させた状態でのみ一部で影響が出ることがある、程度

客観的な実験、データをまとめてみるとこうなります。

●携帯電話の電波は心臓ペースメーカーを誤動作させる可能性がある

●ただし、その「可能性」は

 ・ 旧型の携帯電話(出力が強い)と、もっとも誤動作しやすいペースメーカーの組み合わせ

 ・ かつ、送信出力やペースメーカーの感度を最大にするなど最も悪条件の場合

 ・ かつ、15cm以内に近づいた時のことである

FOMAなど近年流通しているほとんどの携帯電話(第3世代以降)では、最悪条件時でも3cm以内に密着させない限り影響はない

●PHSは影響しない

「電車のような閉空間で密集して携帯電話が電波を発すると、電波が反射して閉じ込められるので、たまたま共振する地点ではホットスポット(局地的に電波強度の高い点)が発生し想定外の出力になる可能性がある」というもの。



「シミュレーション上でも実環境の上での測定でもそのようなことは起こらない」ということが確認されています。

となると、そろそろ当初の「携帯電話とペースメーカーは22cm以上離すこと」というガイドラインも改訂されてもいいころだと思えてきますが、それにはまだPDC(第2世代)形式の携帯電話が使われていることが障害になります。

これら旧世代携帯電話は、ソフトバンクのものが今月一杯 *4 、ドコモのものが2012年3月末 *5 でサービスが終了し、使えなくなります。その時が「携帯電話とペースメーカーは22cm以上離すこと」という常識が変わるタイミングかもしれません。

「今の携帯電話は実験でもほとんど影響出て無いんだよ」ということをペースメーカー利用者が知ることは安心感を得るためにも有用だと思います。